エネルギー部会の2019年度の活動計画

1.市に提出した「新庁舎・福祉会館に関する『意見』」への市の対応のフォロー


(フォロー会議等により意見採用を働きかける)

 

2.「地球温暖化対策地域推進計画」の具体的な取組みの提案

 

(「環境家計簿」の小金井市への導入等)


1.のフォローについて

小金井市環境市民会議では、2019年2月に、小金井市長に対して現在進行中の小金井市の新庁舎・新福祉会館の基本設計にあたり、小金井市環境基本条例第27条に基づき9項目にわたる意見を提出しています。

  1. 建設敷地内に可能な限り芝生、樹木、屋上緑化、花壇を設置する。
  2. 庁舎エリアの緑は、北部の玉川上水・小金井公園から南部の野川・武蔵野公園に連なる生物の移動を助ける「緑の飛び石」とする。
  3. 建物の屋上、屋根、壁面に降った雨は、貯留、浸透させ、下水道に流さず100%活用する。
  4. 井戸水位ディスプレイを設置し、リアルタイムに地下水位を見える化する。
  5. 「地下水保全会議」の意見を十分活用し水循環に配慮した業者選定を行い、指導する。
  6. 建物の設計・建設に当たっては長寿命でライフサイクル中のCO2排出量を少なくするため「建築環境総合性能評価システム」(CASBEE)での最高ランク「S」を取得する。
  7. エネルギー消費量のおハバナ削減目標を定める。
  8. 調達する電力は自然エネルギー100%を目指す。
  9. 防災利用可能な雨水貯留設備や手押しポンプ式井戸などを設けて、飲料水用深井戸と併せて水の供給拠点とする。

この「意見」について市が建設計画を進める中で、どのような対応をしていくか、他の部会と連携したプロジェクトチームを立ち上げてフォローする計画です。

 

2.の取組みについて

小金井市では平成22年に「小金井市地球温暖化対策地域推進計画」を策定し、平成27年に改訂版を発行しています。

その概要版では、小金井市のエネルギー消費について以下の内容が記述されています。

 

目標 H322020年度)までに市のエネルギー消費量 H182006年度)比で14%削減

 

CO2排出 ・家庭からが51.24%2011

     ・電気からが約67%

             ・市全体の総量は、類似団体と比較して最も少ない

             ・家庭部門単独では類似団体と比べて排出量が多い → 家庭における更なる削減策が重要

                   ・エネルギー消費は家庭部門が最も多く5割強

 

CO2増加の大きな要因は、原発停止による排出係数の増加による。

エネルギー部会では、上記の「家庭における更なるエネルギー消費の削減が重要」との観点から、先行する近隣市の環境家計簿の導入の取組みを参考に、小金井市でも同様の多くの市民が参加できる省エネの取組みを実現したいと考えています。


小金井市の自然エネルギー導入の取組み

小金井市のこれまでの自然エネルギー導入の取組みは、個人住宅向け太陽光設備等導入時の補助金の交付と、市内の公共施設10ヵ所への太陽光パネルの設置でした。以下がその実績です。

 

 

年度別補助件数、交付実績額

         
               

 

燃料電池 (コジェネ)

太陽   発電設備

蓄電 システム

太陽熱 温水器

太陽ソーラーシステム

合計

25年度

補助件数

49

127

 

 

 

176

交付実績額

2,450,000

11,618,000

 

 

 

14,068,000

26年度

補助件数

81

70

 

 

1

152

交付実績額

4,050,000

6,454,000

 

 

30,000

10,534,000

27年度

補助件数

90

42

 

 

1

133

交付実績額

4,500,000

3,898,000

 

 

30,000

8,428,000

28年度

補助件数

115

41

 

1

 

157

交付実績額

5,750,000

3,855,000

 

15,000

 

9,620,000

29年度

補助件数

102

41

9

 

 

152

交付実績額

5,100,000

3,963,000

450,000

 

 

9,513,000

合計

補助件数

437

321

9

1

2

770

交付実績額

21,850,000

29,788,000

450,000

15,000

60,000

52,163,000

 

出典:平成29年度 小金井市環境報告書

     
     

 

市内の公共施設に設置された太陽光パネルと、市から補助金を交付した太陽パネル (平成303月末現在)の最大発電容量合計

 

     

 

 

施設名等

最大発電容量(kW)

 

 

東小金井開設記念館(マロンホール)

4.00

 

 

中間処理場事務棟

10.00

 

 

たけとんぼ学童保育所

3.99

 

 

東小学校

12.60

 

 

栗山公園健康運動センター

10.40

 

 

上水公園管理棟

8.00

 

 

環境配慮型住宅研修施設(環境楽習館)

4.30

 

 

児童発達支援センターきらり及びけやき保育園

5.39

 

 

貫井北センター

20.27

 

 

みなみ学童保育所

3.90

 

 

小金井市から補助金を交付した一般家庭 599

2385.14

 

 

合計量

2467.99

 

 

出典:市HP 平成30年度住宅用新エネルギー機器等(太陽光発電等)  普及促進補助金について